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他国侵逼難(たこくしんぴつなん)

薬師経に予言された、謗法の国に起こる七難[しちなん]の一つ。外国からの侵略をいう。日蓮大聖人「立正安国論」で、謗法を禁じ正法を用いなければ、七難のうちまだ起こっていない自界叛逆難他国侵逼難が起こることを予言された(31㌻)。しかし鎌倉幕府は大聖人に対して文永8年(1271年)に竜の口の法難佐渡流罪という、生命の危機にも及ぶ迫害を加えた。その後、同9年(1272年)2月、北条一族の争いである北条時輔の乱二月騒動)が起こり、自界叛逆難の予言が的中。同11年(1274年)10月に蒙古[もうこ]が襲来し、他国侵逼難も現実のものとなった。▷蒙古襲来/自界叛逆難