リンク表示:

四徳(しとく)

❶▶常楽我浄[じょうらくがじょう]
中国古代の伝説上の名君や実在の帝王、また儒教や道教の開祖ら賢人が説いた、人間として習学すべき四つの徳目。「上野殿御消息(四徳四恩御書)」(1526~1527㌻)に説かれる。同抄では①父母への孝行②主君への忠義③友への礼儀④自分より劣る者への慈悲が挙げられる。①~③は儒教などの教えに見受けられるが、④は仏法を踏まえた表現であり、これは日蓮大聖人が同抄の宛先である南条時光を教導するために独自に抽出されたものと考えられる。