❶生没年不詳。鎌倉中期の浄土宗の僧・道教房念空[ねんくう]のこと。道阿弥陀仏[どうあみだぶつ]、道阿とも略称される。鎌倉の新善光寺の別当。鎌倉の念仏者の中心人物。諸行本願義(称名念仏以外の諸行も阿弥陀仏の本願にかなうという法義)を主張した長西[ちょうさい]の弟子で、法然(源空)の孫弟子にあたる。日蓮大聖人は直接対面して法論をされたことがあり、その時、一言二言で退けられている。以来、大聖人への迫害を画策し、文永8年(1271年)の竜の口の法難の直前には、極楽寺良観(忍性)や然阿良忠らとともに、行敏[ぎょうびん]を使って大聖人を不当に告訴している。「四信五品抄」(342㌻)によれば、盲目になった。
❷中国民族固有の宗教で、主に不老長寿や現世利益をめざし、長生術・養生法・呪い・占い・易などを行う。中国古来の鬼神観念や神仙思想などを基に、道家の老荘思想、仏教教理などを取り入れて発展した。