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因位(いんい)
仏果を得るための修行の位のこと。
果位に対する語。諸経典で
釈尊は、仏果を得るために
雪山童子や
楽法梵志などとして菩薩の修行をしていたことが説かれる。また諸経典で説かれる修行は、それぞれの経典で示された仏果を実現するための因であり、経典ごとに、
因位の修行と
果位の仏果の内実が異なる。諸経を位置づける
教判では、
釈尊は
衆生を導くため、低い教えから高い教えへと説き進めたが、より高い教えが説かれるとそれ以前の教えの
因果は包摂解消されるとする。
四重興廃は、この原理を端的にまとめたものである。▷
果位