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(そう)

❶420年~479年。中国・南北朝時代の南朝の王朝。劉宋をいう。東晋の後を受けて武帝(劉裕[りゅうゆう])が宋を開いた。第3代の文帝[ぶんてい]は貴族を中心に文治主義を通した。この時、儒学・玄学・文学・史学の各学館が建てられ、文人の顔延之[がんえんし]らが出ている。479年に各地の反乱軍を鎮定した蕭道成[しょうどうせい]が、武人としての権限を一身に集め、第8代の順帝[じゅんてい]から位を譲られて斉を開き、宋は滅んだ。
❷960年~1279年。中国・唐以降の五代十国による分裂を統一した王朝。建国から都が開封にあった時代を北宋、1127年に金の侵入(靖康の変)を受け江南の臨安に遷都した時代を南宋という。文治主義による君主独裁制で内政の安定を図ったが、対外的には軍事力の低下から周辺民族に圧迫され、1279年、蒙古に滅ぼされた。仏教では浄土教禅宗が栄えた。また宋初期の太祖・太宗などが大蔵経を刊行し、唐の仏教文化の再興を図った。