リンク表示:

慧能(えのう)

638年~713年。中国禅宗で第6祖とされる。曹渓の宝林寺にいたので曹渓大師[そうけいだいし]とも呼ばれた。禅宗の弘忍[こうにん]/[ぐにん]を訪ねてその弟子となった。慧能の弘忍からの継承については伝承があり、それによれば、弘忍は700人の弟子たちにそれぞれの覚りの境地を一偈で述べさせ、最も優れた者に衣を伝え法を授けようとしたが、慧能はこのとき高弟の神秀[じんしゅう]を抜き、弘忍より法を伝えられたという。慧能の説法は『六祖壇経(六祖大師法宝壇経)』としてまとめられているが、後世の加筆が多いとされる。▷禅宗