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真言亡国(しんごんぼうこく)

四箇の格言の一つ。日蓮大聖人は「真言は国をほろぼす悪法」(「報恩抄」、322㌻)、「真言は亡国の悪法」(1073㌻)などと仰せである。真言宗はその開創以来、呪術による護国の祈禱を売り物にし、大聖人の時代には蒙古襲来を背景に、朝廷や幕府に重用された。大聖人は、真言宗が説く内実のない呪術性を破折され、これを「護国」の法であると誤って信じ帰依すると「亡国」をもたらすと訴えられた。特に、大聖人が生誕される前年(1221年)の承久の乱において、当時、最高度とされた真言の祈禱を行った朝廷側が幕府に敗れたことを、その現証とされている。▷承久の乱