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薬王菩薩(やくおうぼさつ)

衆生良薬を施して心身の病を治す菩薩。法華経では法師品第10などの対告衆。勧持品第13では、釈尊が亡くなった後の法華経弘通を誓っている。薬王菩薩本事品第23には、過去世に一切衆生憙見菩薩[いっさいしゅじょうきけんぼさつ]として日月浄明徳仏のもとで修行し、ある世では身を焼き、また次の世では7万2000歳の間、腕を焼いて燈明として仏に供養したことが説かれている(ちなみに経文には「臂[ひじ]」〈法華経591,592㌻〉を焼いたと記されているが、漢語の「臂」は日本語でいう腕にあたる)。