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本果妙(ほんがみょう)

天台大師智顗『法華玄義』に説かれる法華経本門の十妙の第2。仏が覚った境涯、すなわち仏果が妙(思議できない境涯)であること。釈尊久遠の昔に成仏した永遠の仏としての果報をさす。本因妙に対する語。同書巻7上には、法華経如来寿量品第16の「是くの如く我は成仏してより已来、甚だ大いに久遠なり」(法華経482㌻)の文を解釈して本果妙が明かされている。同書には「本果妙を明かすとは、本初に行ずる所の円妙の因もて、常楽我浄を契得し究竟するは、乃ち是れ本果なり……中間の果を取りて、以て本果と為さず……但だ成仏してより已来た、甚だ大いに久遠なる初証の果を取りて、本果妙と名づくるなり」とある。▷本因妙