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像法(ぞうほう)
中国では、
釈尊滅後、
正法・
像法・
末法の
三時を立てる。基(
慈恩)の
『大乗法苑義林章』では、教えそのものとそれを学び修行する者はあるが、覚りを開く者はおらず、仏法が形式的に行われる時代とされる。仏の説いた教えが形骸化した時代。また、
釈尊以外の仏にも適用される。例えば
威音王仏[いおんのうぶつ]の
像法が
法華経で説かれる。インドでは、
像法と
末法の厳密な区別はなかった。
大集経[だいじっきょう]では第3の500年を「
読誦多聞堅固[どくじゅたもんけんご]」(仏の経典を翻訳し聞持する者が多い時代)とし、第4の500年を「
多造塔寺堅固[たぞうとうじけんご]」(寺院・堂塔の造立が盛んな時代)とする。▷
正法/
末法/
三時