須弥山［しゅみせん］の四方にある四つの大きな島。四洲とも。『俱舎論』巻11などには、須弥山を中心としてそのまわりを七つの内海と七つの山が交互に取り囲み、さらにその外側には鉄囲山［てっちせん］を外縁とする大海があって、①東弗婆提［ほつばだい］（プールヴァヴィデーハ、勝身［しょうしん］と訳す）②西瞿耶尼［くやに］（アパラゴダーニーヤ、瞿陀尼［くだに］とも音写し牛貨［ごけ］と訳す）③南閻浮提［えんぶだい］（ジャンブードゥヴィーパ）④北鬱単越［うったんのつ］（ウッタラクル、勝処［しょうしょ］と訳す）の四大洲を浮かべているとある。▷閻浮提/須弥山/九山八海