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金剛頂経(こんごうちょうきょう)

もとは単一の経典ではなく、大日如来が18の会座で説いたとされるものを集めた経典の総称。一般に「金剛頂経」という場合、このうち初会の一部を訳して一経としたものをさす。漢訳には、金剛智が訳した金剛瑜伽中略出念誦経[こんごうちょうゆがちゅうりゃくしゅつねんじゅきょう]4巻と、弟子の不空が訳した金剛頂一切如来真実摂大乗現証大教王経[こんごうちょういっさいにょらいしんじつしょうだいじょうげんしょうだいきょうおうぎょう]3巻がある。金剛界を説いた経とされ、大日経とともに密教の根本聖典とされる。金剛界三十七尊が明かされ、金剛界曼荼羅とその供養法などが説かれている。▷密教/金剛界曼荼羅