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加賀法印(かがのほういん)

1185年~1280年。鎌倉時代の真言宗の僧・定清[じょうせい]のこと。源頼朝が父・義朝[よしとも]の供養のために鎌倉大倉に建立した勝長寿院の別当(長官)を務めた。阿弥陀堂と通称される勝長寿院に居住したので、阿弥陀堂法印とも呼ばれる。幕府から何度も祈雨の要請を受けており、日蓮大聖人佐渡流罪から赦免され鎌倉に滞在されていた文永11年(1274年)4月12日にも、定清は鎌倉で祈雨を行っていた。しかし失敗して逆に悪風が吹いたことを大聖人に破折されている(「報恩抄」、317㌻)。