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長者窮子の譬え(ちょうじゃぐうじのたとえ)

法華経信解品第4に説かれる譬え(法華経210㌻以下)。幼い時に家出した息子を見つけた大富豪(長者)は、父のことを忘れて貧しい生活に慣れた息子(窮子)に対し、まずは便所掃除の仕事を与え、やがて資産の管理をゆだね、子が成長したのを見届けて、臨終の床で人々に彼が自分の息子であることを明らかにし、一切の財産を相続させた。大富豪は釈尊を譬え、息子は自らも仏に成れるとは思っていなかった声聞たちを譬える。