リンク表示:

『中論』(ちゅうろん)

竜樹の著作。中国・後秦の鳩摩羅什訳。4巻。一切のものには実体がないという「空」の思想を展開し、特に当時有力だった説一切有部の説を批判した。大乗思想の理論的基礎となり、インドでは本書に基づく中観派が起こり、中国では三論宗のよりどころとされた。▷竜樹/空