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大族王(だいぞくおう)

玄奘の『大唐西域記』巻4によると、大族王はインド磔迦[たっか]国の王で、仏法を破壊し残虐な政治を行った。一方、幼日王は仏法をあつく信仰していた。大族王幼日王を征伐しようとしたが、逆に生け捕りにされた。なお、「報恩抄」では「幻日王」(313㌻)となっているが、現存する「撰時抄」の御真筆では「幼日王」とあり、しかも「幼」に「えう」と振り仮名を記されている。