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小乗の戒壇(しょうじょうのかいだん)

日本では、聖武天皇の時代に鑑真が招来され、東大寺戒壇が建立されて授戒が始まり、律の規定に基づく正式な僧を養成することができるようになった。伝教大師最澄は、この戒壇『四分律』に基づく小乗の戒壇であるとし、大乗の菩薩の僧を養成するため、具足戒を用いない梵網経に基づく菩薩戒の授戒を主張し、比叡山大乗戒壇を建立することを訴えた。これは伝教大師が没した直後に勅許され、法華円頓戒壇が建立された。▷戒壇