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小乗の菩薩(しょうじょうのぼさつ)

「開目抄」に「小乗の菩薩の未断惑なる」(203㌻)とある。「小乗の菩薩」とは、天台大師智顗が立てた七つの方便の修行の位の一つ。小乗と位置づけられる三蔵教の阿含経典に説かれている菩薩。仏道修行では、見思惑塵沙惑無明惑という三惑のうち見思惑を最初に断じていくが、この菩薩はその見思惑もまだ断じておらず、凡夫に等しいものとされる。