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武宗(ぶそう)

814年~846年。中国・唐の第15代皇帝(在位840年〜846年)。道教を重んじ、会昌5年(845年)、大規模な仏教弾圧を断行して、多くの寺塔を破壊し大量の僧尼を還俗させた。これを「会昌[かいしょう]の廃仏」といい、三武一宗[さんぶいっそう]の法難の一つにあたる。その理由は、寺塔の建立と僧尼の免税が国家財政を疲弊させたことや仏教教団内部の腐敗堕落などとされる。当時、留学中だった円仁慈覚)も還俗を命じられている。▷三武一宗の法難