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浅きは易く深きは難し(あさきはやすくふかきはかたし)
浅い教えである諸経を離れて深い教えである
法華経の立場に立つことこそ、丈夫(仏)の心、仏の本意にかなうということ。
伝教大師最澄の
『法華秀句』の一節で、
法華経の
六難九易の法門に基づく言葉。同書には「
浅きは易く深きは難しとは釈迦の所判なり
浅きを去って深きに就くは丈夫の心なり」(271,310㌻などで引用)とある。「浅き」は爾前の諸経のことで、これは人々に合わせて説いたので
易信易解(信じ易く理解し易い教え)で
弘通もやさしい。「深き」は
法華経のことで、これは
釈尊の覚りの真実を説いた深い教えなので
難信難解(信じることが難しく理解することも難しい教え)で
弘通が難しい。▷
『法華秀句』/
六難九易/
難信難解