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衆生所遊楽(しゅじょうしょゆうらく)

法華経如来寿量品第16の自我偈の文。同品には「衆生の遊楽する所なり」(法華経491㌻)とある。「衆生」とは凡夫、「遊楽」とは遊び楽しむことで幸福境涯をさし、「所」とは娑婆世界(現実社会)のこと。寿量品で、この娑婆世界が即常寂光土(最高の浄土)であると説き明かされ、苦悩と無常の現実社会こそ妙法を持つ衆生の最高の遊楽の場所であると転じられたことをいう。