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一字金輪(いちじきんりん)

この語の「金輪」は慣習的に「きんりん」と読む。一字金輪仏頂王[いちじきんりんぶっちょうおう](如来)の略。一字頂輪王ともいう。真言宗の諸仏の中の本尊。仏の頭頂の功徳を表した五仏頂尊の一つ。金輪を持ちボロン(ブルーン)の一字を真言とするので一字金輪という。金輪とは、金・銀・銅・鉄の四輪王の中で金輪が最高であることから、この本尊が最尊であることを表している。仏頂とは、仏の頂上の功徳を仏・菩薩として人格化したもの。この仏の一字の真言を唱えれば鬼神の害を除き、除病・延命の願いが成就し、この本尊の境地に到達するとされる。この一字金輪法は、文永11年(1274年)11月7日に比叡山で異国降伏のため行われている。