法華経安楽行品第14に説かれる四つの行法(法華経422㌻以下)。文殊師利菩薩が悪世で安楽に妙法蓮華経を修行する方法を問うたのに対し、釈尊が身[しん]・口[く]・意・誓願の4種の安楽行を説き、これによって初心の人が妙法蓮華経を弘通し修行することを示した。
①身安楽行。身を安定にして10種の誘惑を避け、静寂の処にあって修行すること。②口安楽行。仏の滅後にこの経を説く時、他人を軽蔑せず、その過失を暴かず、穏やかな心で口に宣べ説くこと。③意安楽行。末世になって法が滅びようとする時、この経を受持し読誦する者は、他の仏法を学ぶ者に対して嫉妬、そしり、争いの心を抱かないこと。④誓願安楽行。大慈大悲の心で一切衆生を救おうとの誓願を発すること。▷安楽行品