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已今当(いこんとう)
已は過去、今は現在、当は未来をさす。
法華経法師品第10に「我が説く所の経典は無量千万億にして、已[すで]に説き、今[いま]説き、当[まさ]に説くべし。而も其の中に於いて、此の
法華経は最も為れ
難信難解なり」(
法華経362㌻)とある。これについて、
天台大師智顗は
『法華文句』で、過去の説法(已説)とは、
法華経以前に説かれた、いわゆる爾前の諸経、現在の説法(今説)とは
法華経と同時期の
無量義経、未来の説法(当説)とは
法華経より後に説かれた
涅槃経などをさすと解釈している。