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空海(くうかい)

774年~835年。平安初期の僧。日本真言宗の開祖。弘法大師[こうぼうだいし]ともいう。唐に渡り、不空の弟子である青竜寺[せいりゅうじ]の恵果[けいか]の付法を受け、帰国後、密教を体系的に日本に伝える。大日経系と金剛頂経系の密教を一体化し、真言宗を開創した。高野山[こうやさん]に金剛峯寺[こんごうぶじ]を築き、また嵯峨天皇から京都の東寺[とうじ](教王護国寺)を与えられた。同時代の伝教大師最澄と交流があったが絶縁している。主著『十住心論』『弁顕密二教論』などで、密教が最も優れているとし、それ以外を顕教と呼んで劣るものとする教判を立てた。▷真言宗/顕教/密教