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須梨槃特(しゅりはんどく)

「すりはんどく」とも読む。サンスクリットのチューダパンタカの音写。周利槃特などとも書く。愚鈍といわれたが、釈尊から受けたわずかな教えをひたむきに修行し、阿羅漢果を得たという。日蓮大聖人は「須梨槃特は、3年間に14文字の経文すら暗唱できなかったけれども、仏になれた。しかし、提婆達多六万蔵の経典を暗唱したけれども、無間地獄に堕ちた。このことは、ひとえに末代の今の世のことを表しているのである。決して他人のことと思ってはならない」(1472㌻、通解)と戒められている。