❶仏・菩薩が過去世に衆生を救うために発した誓願のこと。証得の果に対して、因位の誓願をいう。本弘誓願、本誓[ほんぜい]、宿願[しゅくがん]ともいう。2種(総願・別願)に分類される。総願はすべての仏・菩薩に共通の誓願で、四弘誓願[しぐせいがん]がこれにあたる。別願はそれぞれの仏・菩薩の固有の誓願で、例えば阿弥陀仏の四十八願[しじゅうはちがん]、薬師如来の十二大願などがこれにあたる。また浄土宗では阿弥陀仏の四十八願のうち第十八願(念仏往生)を特に本願(王本願)と呼んでいる。
❷寺を建立した願主のこと。