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四十八願(しじゅうはちがん)
無量寿経に説かれる、
法蔵比丘が立てた48の
誓願のこと。
法蔵比丘はこの
四十八願を立てて、それらすべてを成就して
阿弥陀仏になったと説かれている。
四十八願のなかで日本の
浄土宗が特に重視するのが18番目の
誓願であり、「もし私(
法蔵比丘)が
成仏した場合、
十方の
衆生が心から私の
国土に生まれたいと願い、最低10回でもそのことを念じたとして、もし生まれることがないなら、私は覚りを得ることはない。ただし、
五逆罪を犯した者や正しい教えを誹謗した者は除く」という内容である。
法蔵比丘が現に
阿弥陀仏となった以上、この
誓願は実現しており、それ故、10回念じるだけで、
阿弥陀仏の
国土である
極楽世界に生まれることができるということになる。
法然(
源空)は
善導の解釈を踏まえて、10回は概数なので1回でもよく、「念じる」というのは
南無阿弥陀仏ととなえることであると主張した。▷
無量寿経/
法然/
念仏宗