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須菩提(しゅぼだい)

サンスクリットのスブーティの音写。釈尊十大弟子の一人。思索に優れ、よく空の法理を理解していたので、解空第一とされる。声聞の代表の一人。法華経授記品第6では、未来に名相如来[みょうそうにょらい]に成ると釈尊から保証された(法華経261~262㌻)。維摩経によると、須菩提がかつて食べ物の布施を求めて維摩詰を訪ねた時、維摩詰布施を与える条件として説いた教えを理解できず、もっていた鉢も置いたまま立ち去ろうとしたという。日蓮大聖人「開目抄」(205㌻)で、この話を、法華経が説かれる以前には二乗が不成仏として糾弾されてきたことの傍証とされている。▷十大弟子