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五重三段(ごじゅうさんだん)

日蓮大聖人「観心本尊抄」(248,249㌻)において、釈尊が説いた教説を5重にわたって、序分・正宗分・流通分の3段に分けたもの。①一代一経三段②法華十巻三段③迹門熟益三段④本門脱益三段⑤文底下種三段の五つをいう。この五重三段を明かすことを通して、釈尊をはじめ三世十方の仏が説こうとした最も根本の教えとは南無妙法蓮華経であること、また、その法を直ちに顕したのが「本門の本尊」であるということを示されていく。