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三界(さんがい)

仏教の世界観で、地獄から天界までの六道の迷いの衆生が住む世界。欲界[よっかい]・色界[しきかい]・無色界[むしきかい]からなる。このうち色界無色界は、修得した禅定の境地の報いとして生じる。
欲界とは、欲望にとらわれた衆生が住む世界。地獄界から人界までの五界と、天界のうち6層からなる六欲天が含まれる。その最高の第六天を他化自在天という。②色界は、欲望からは離れたが、物質的な制約がある衆生が住む世界。大きく4層の四禅天、詳しくは18層の十八天に分かれる。③無色界は、欲望も物質的な制約も離れた高度に精神的な世界、境地のこと。4種からなる。最高は非想非非想処。それに次ぐのが無所有処。仏伝によると、釈尊出家後に師事したというウドラカラーマプトラは無所有処という境地であり、アーラーダカーラーマは非想非非想処という境地であったという。▷六欲天/第六天の魔王