リンク表示:

三重秘伝(さんじゅうひでん)

日寛上人の「三重秘伝抄」には、成仏の要法である真の一念三千が、法華経如来寿量品の文の底に、三重に秘伝されていると示されている。三重とは、法華経迹門本門寿量品寿量品文底の3段階をいう。「開目抄」の「一念三千の法門は但法華経本門寿量品の文の底にしづめたり、竜樹天親・知ってしかも・いまだ・ひろいいださず但我が天台智者のみこれをいだけり」(189㌻)との御文に基づいて明かしている。すなわち、この文において、「但法華経」の「但[ただ]」の字は「但法華経」「但本門寿量品」「但文の底」と三重に冠して読むべきであるとしている。▷開目抄/一念三千/五重の相対