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仏種(ぶっしゅ)

成仏の根本因を植物の種に譬えて仏種と呼ぶ。衆生の生命にそなわる仏性は、成仏の主な因であるので仏種とされる。さらに衆生仏性を開発する仏の教法も、成仏の因であるので、仏種とされる。法華経では、すべての衆生成仏させる根本法は法華経であると説くことから、法華経が唯一にして真実の仏種である。▷仏性
❷仏の種姓、仏となる家系の者のこと。釈尊の教団では、仏の弟子となった者は仏の子と位置づけられる。大乗では仏に成ることを目指す菩薩をいい、法華経では法華経を信じ実践する者こそが真の仏子であると説かれる。また涅槃経では、にせの教えを説く邪悪な者と戦い、仏の正法を護持し広めるものが真の仏子とされる。