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園城寺(おんじょうじ)
滋賀県大津市
園城寺町にある
天台寺門宗の総本山。山号は長等山。
三井寺[みいでら]ともいう。山門(
比叡山延暦寺)に対する寺門[じもん]をいう。弘文天皇[こうぶんてんのう](大友皇子[おおとものおうじ])の皇子、与多王[よたおう]によって7世紀後半に建立されたと伝えられる。天智・天武・持統[じとう]の3帝の誕生水があるので御井(三井)と呼ばれた。
比叡山の
円珍(
智証)が貞観元年(859年)に再興し、同6年(864年)12月に
延暦寺の別院とし、
円珍が
別当となった。しかし、
円仁(
慈覚)門徒と
円珍門徒との間に確執が生まれ、
法性寺
座主が
円珍系の余慶[よけい]となったことをめぐって争うなど、双方の対立は深刻化する。そして正暦4年(993年)には
比叡山から
円珍門徒1000人余りが
園城寺に移り、以降、山門(
円仁派)と寺門(
円珍派)の抗争が続いた。▷
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