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多宝如来(たほうにょらい)

法華経見宝塔品[けんほうとうほん]第11で出現し、釈尊の説いた法華経が真実であることを保証した仏。過去世において、成仏して滅度した後、法華経が説かれる場所には、自らの全身を安置した宝塔が出現することを誓願した。釈尊法華経を説いている時、見宝塔品宝塔が地から出現して空中に浮かんだ。宝塔が開くと、多宝如来が座していた。多宝如来釈尊に席を半分譲り、以後、嘱累品第22まで、釈尊宝塔の中で多宝如来と並んで座って(二仏並坐[にぶつびょうざ])、法華経の説法を行った。▷見宝塔品