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年分度者(ねんぶんどしゃ)

各宗で年度ごとに国が決めた定員によって出家を許される者。年分得度者とも。伝教大師最澄は『山家学生式』で、天台宗の僧は出家の後、12年間、比叡山にこもって修行に専念することを定めた。止観業[しかんごう]は法華経などの顕教を学び止観の修行を専攻し、遮那業[しゃなごう]は密教を専攻する。「撰時抄」には「十二年の年分得度の者二人ををかせ給い」(280㌻)とある。▷止観業/遮那業