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月天(がってん)

月天子とも。サンスクリットのチャンドラの訳。インド神話では月を神格化したもの。仏教に取り入れられて仏法の守護神とされた。日天と併記されることが多い。長阿含経巻22では、月天子は月宮殿に住むとされる。基(慈恩)の『法華玄賛』巻2には「大勢至を宝吉祥と名づけ、月天子と作す。即ち此の名月なり」とあり、その本地勢至菩薩とされる。法華経序品第1(法華経73㌻)には、釈提桓因帝釈天)の眷属として名月天子の名が出ており、諸天善神の一つとされる。▷日天