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有供養者福過十号(うくようしゃふくかじゅうごう)

供養すること有らん者は福十号に過ぐ」と読む。妙楽大師湛然『法華文句記』巻4下で、法華経薬王菩薩本事品第23に説かれる持経者の功徳を釈した文。同品には三千大千世界に満ちる七宝を仏に供養するよりも、法華経の一四句偈を受持する功徳のほうが大きいとあり、法華経(法)を供養する功徳十号をそなえた仏(人)を供養する福に勝るとの意。またこの文は曼荼羅御本尊の中にしたためられ、妙法を信受する功徳を示している。