リンク表示:

百王(ひゃくおう)

100代にわたる天皇、または100代目の天皇のこと。平安末期から鎌倉時代、天皇は100代で尽きるという一種の終末思想が広まっていた。これを百王思想、百王説という。「諫暁八幡抄」に「平城天皇の御宇に八幡の御託宣に云く『我は是れ日本の鎮守八幡大菩薩なり百王守護せん誓願あり』等云云」(587㌻)とあり、当時、百王守護する八幡神[はちまんじん]に対する信仰が盛んに行われた。「立正安国論」御執筆当時の天皇(亀山天皇[かめやまてんのう])は第90代とされていた(17㌻)。▷八幡神