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結要付嘱(けっちょうふぞく)

肝要をまとめて付嘱する意。法華経如来神力品第21では、釈尊法華経の肝要を四句の要法(如来の一切の所有の法、如来の一切の自在の神力如来の一切の秘要の蔵、如来の一切の甚深の事)にまとめて述べ、その肝要の法を滅後に弘通するよう、上行菩薩をリーダーとする地涌の菩薩付嘱した(法華経572㌻)。これを結要付嘱といい、特別な一部の弟子に伝えるので別付嘱ともいう。対して嘱累品第22では、釈尊がすべての菩薩に付嘱する。これを総付嘱という。