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覚徳比丘(かくとくびく)

涅槃経巻3の金剛身品第2に説かれている、過去世に正法を護持した僧侶の名。同品によると、歓喜増益如来が亡くなった後の末世に、ただ一人、正法を護持した覚徳比丘を悪比丘たちが亡き者にしようとした。有徳王謗法比丘の襲撃から覚徳比丘を守ったが、そのため身に無数の傷を受けて命を終えた。死後、有徳王正法を護った功徳によって阿閦仏の国に生まれて、声聞の中の第1の弟子になり、覚徳も同じ国に生まれ第2の弟子となった。有徳は釈尊自身の過去世の姿であり、覚徳比丘迦葉仏の過去世の姿であった。