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目連(もくれん)

サンスクリットのマウドゥガリヤーヤナの音写。目犍連[もっけんれん]ともいう。釈尊声聞十大弟子の一人で、神通(超常的な力)第一とされる。法華経授記品第6で、目連は未来に多摩羅跋栴檀香如来[たまらばっせんだんこうにょらい]に成ると釈尊から保証された(法華経269㌻)。▷十大弟子
竹杖外道に殺される】『毘奈耶雑事』巻18によると、目連舎利弗とともに王舎城(ラージャグリハ)を巡行中、竹杖外道[ちくじょうげどう]に出会い、その師を破したため、杖で打ち殺されたという。
盂蘭盆経の目連盂蘭盆経[うらぼんきょう]によると、目連は亡き母・青提女[しょうだいにょ]が物惜しみの罪で餓鬼道に苦しんでいるのを神通力によって知り、母を助けようとするが力及ばず、仏の教えに従って供養したことで、ようやく救うことができたという。これが盂蘭盆会の起源の一つとされる。▷盂蘭盆