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法慧・功徳林・金剛幢・金剛蔵(ほうえくどくりんこんごうどうこんごうぞう)

華厳経の説法の場に来集した菩薩。華厳経では、成道間もない釈尊の前に、この四菩薩上首とする60余りの菩薩たちが、十方の諸仏の国土より来集し、賢首菩薩解脱月菩薩などの要請に応じて、菩薩の修行段階である五十二位の法門を説いた。すなわち、法慧菩薩は十住を、功徳林菩薩は十行を、金剛幢菩薩は十回向を、金剛蔵菩薩は十地を説いた。華厳経では、釈尊自身は何も法を説かず、菩薩たちが仏の神力を受けて説いたとされる。仏の覚りは言葉では表現できないほど深いものであるから、菩薩の修行段階とその功徳を示すことによって、それより優れた仏の境地を間接的に明かしている。▷五十二位