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二百五十戒(にひゃくごじっかい)
男性
出家者(
比丘)が守るべき250カ条の律(教団の規則)。
『四分律』に説かれる。当時の日本ではこれを受けることで正式の僧と認定された。女性
出家者(
比丘尼)の律は正確には348カ条であるが、概数で五百戒という。『叡山大師伝』(
伝教大師最澄の伝記)弘仁9年(818年)暮春(3月)条には「
二百五十戒はたちまちに捨ててしまった」(趣意)とあり、
伝教大師は、律は
小乗のものであると批判し、
大乗の菩薩は
大乗戒(具体的には
梵網経で説かれる戒)で
出家するのが正当であると主張した。こうしたことも踏まえられ、
日蓮大聖人は、
末法における持戒は、一切の
功徳が納められた
南無妙法蓮華経を
受持することに尽きるとされている。▷戒