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清澄寺(せいちょうじ)
安房国[あわのくに]長狭郡[ながさぐん]東条郷[とうじょうごう](後に東条郡、現在の千葉県鴨川市)にある寺院。
日蓮大聖人は12歳でこの寺院に入り教育を受けられ、16歳で
出家得度された。同寺は771年、無名の
法師が
虚空蔵菩薩[こくうぞうぼさつ]像を刻んで小堂を営んだのが始まりとされ、一時中絶したのを836年ごろ、
円仁(
慈覚)が再興し、
天台宗に改めたと伝えられる。大
聖人が誕生された1222年ごろには
源頼朝の妻・北条政子[ほうじょうまさこ]の保護を受けて繁栄していた。当時の
天台宗寺院の通例として、法華信仰に加えて
真言密教や
念仏信仰が行われていた。その後、
真言宗に属したが、戦後に日蓮宗に改宗し現在に至る。