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マガダ国(まがだこく)

中インドガンジス川中流域の古代インドの政治・文化の中心地)にあった古代の王国。十六大国の一つ。サンスクリットのマガダは、音写して摩訶陀・摩竭提・摩謁提などと書かれる。現在のビハール州付近にあたる。釈尊の同時代には、頻婆娑羅王[びんばしゃらおう](ビンビサーラ)が統治しており仏教に帰依した。その子・阿闍世[あじゃせ](アジャータシャトル)は提婆達多にそそのかされ父王を殺し王位に就き、都を王舎城(ラージャグリハ、現在のラージギル)に移し、さらに華氏城(パータリプトラ、現在のパトナ)を建設し都とした。やがて悪瘡をわずらい、それを機に深く反省し釈尊帰依した。その後、マガダ国は王朝が交代しながら続き、インドの政治・文化、また仏教の中心であった。このうち、マウリヤ朝の時に、アショーカ王(紀元前3世紀)が出て、諸国を統一し大きく発展させた。4~6世紀には、グプタ朝が栄えた。▷アショーカ王/阿闍世王/王舎城/十六大国/頻婆娑羅王