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俗衆増上慢(ぞくしゅぞうじょうまん)

三類の強敵の第1。妙楽大師湛然『法華文句記』で、法華経勧持品第13の二十行の偈[げ]の内容から、釈尊滅後の悪世で法華経弘通する人を迫害する強敵を3種類に分類した。これを三類の強敵といい、その第1が俗衆増上慢である。仏法に無知な在家の迫害者で、法華経の行者に悪口を言い罵倒したり、刀で切りつけ杖で打ったりする(法華経418㌻)。日蓮大聖人は、法華経の行者である御自身に敵対する世俗の人、具体的には、平左衛門尉頼綱[へいのさえもんのじょうよりつな]ら世俗の権力者や、良観忍性)ら僭聖増上慢を信奉する者、念仏者など諸宗の信徒を俗衆増上慢と位置づけられている。▷三類の強敵/及加刀杖