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円爾弁円(えんにべんえん)

1202年~1280年。鎌倉時代の臨済宗の禅僧。円爾も弁円も法名。宋に渡り、無準師範[ぶじゅんしばん]のもとで修行し、印可を得て帰国。博多の承天寺[じょうてんじ]で活動した後、摂政・九条道家[くじょうみちいえ]の発願により京都に建立された東福寺の開山として迎え入れられた。教学面では禅宗密教の兼修を特徴とする。北条時頼に授戒するなど、国政の要人に影響力をもち、没後、国師号を得て聖一国師[しょういちこくし]と呼ばれた。「開目抄」(228㌻)では、極楽寺良観忍性)とともに僭聖増上慢の一人として挙げられている。