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広修(こうしゅ)

771年~843年。中国・唐の僧。妙楽大師湛然の法統を継ぐ中国天台宗では第11祖とされる。師は、伝教大師最澄に法を伝えた道?[どうずい]。弟子に、円珍智証)に法を伝えた良諝[りょうしょ]がいる。伝教大師以降の日本天台宗では、天台教学における密教の位置づけが大きな課題であり、比叡山の第2代座主円澄は質問30条を天台山に提出している。広修とその弟子・維蠲[ゆいけん]は、これに答えて「唐決[とうけつ]」を残している。その中で広修は、大日経五時教判において第3時である方等部の経典であるとし、維蠲も同じ問いに対して方等部に属するとしている。