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付嘱有在(ふぞくうざい)

法華経見宝塔品第11の文。「付属して在ること有らしめん」(法華経386㌻)と読み下す。天台大師智顗『法華文句』巻8下で、この付嘱有在に二つの意義があるとした。すなわち、①釈尊滅後の近き世においては迹化の菩薩付嘱して娑婆世界に広めさせ、②滅後の遠き世である末法流布のためには地涌の菩薩付嘱していたるところの国土に流布させるという。特に、後者は如来寿量品を説き起こす準備であると解釈している。